「でも、一番目について、一番記憶に残る」
「・・・?」
「見ていて飽きない」
飽きない、か。
私の事もそんな風に思ってるのかな。
からまわる私を、見ていて飽きない。
だから一緒にいてくれるのかな。
「この中だと、一番あの子が好きだな」
サラッとそう言うとおーちゃんは身体を起こして次の水槽に向かった。
え・・・?
今、なんて。
あの子は私に似ていて。
それで、おーちゃんはこの中ではあの子が一番好きで。
それって、それって。
ぼん!
そんな音が聞こえるんじゃないかってくらい一気に顔が熱くなった。
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