「だって、その、もっとちゃんとしたところだって思ってて・・・」 「あ、あれ」 「え?」 おーちゃんが私の話を遮って指を指す。 私はその指の先を見るとゆったりと泳いでいる魚の中に一匹落ち着きなく泳ぎ回る魚がいた。 「似てる」 「え?似てる?なんに?」 首をかしげおーちゃんを見ると目が合った。 ・・・え、私? 「私?」 「うん」 ど、どこが!? 「ちょろちょろと落ち着きなくて、お転婆そうなところ」 「落ち着きない・・・」 確かに。 私、今日テンパってばっかだ。