「俺、真央ちゃんの事が好きだ」

「・・・ばっかじゃないの。私はあんたなんか好きじゃない」

「うん。知ってる。でも、これから俺、ちゃんとするから。嘘つかないし、繕ったりしない」




真央ちゃんに、誇れるような認められるような自分になりたい。
俺も、変わりたいんだ。

皆みたいに。




「俺を、変えて。真央ちゃん」

「・・・あんたの、今の目は嫌いじゃない」





俺の目を見た真央ちゃんが、はっきりとそう告げる。
ああ、真央ちゃん。


わかってもらえるって。
受け入れてもらえるって、こういう事なんだ。




本当の俺を見て欲しいって。




こういう気持ちなんだ。





「真央ちゃん、好きだよ」

「だから、私は好きじゃない」

「うん。それでも俺は、真央ちゃんが好き」




世界が色づく。
君を中心に、鮮やかに色づいていく。