「あんまり、俺に気を許しすぎてると、襲っちゃうよ?」
ついからかいたくなって亜子ちゃんの髪の毛先に手を触れながらそう言った。
きょとんとした顔の亜子ちゃんが俺を見る。
「ははっ、立川くんは、私になんか興味ないじゃん」
「そんなことないよ?俺、好きだよ、亜子ちゃん」
「ありがとう。私も好きだよ、立川くん」
そんな簡単に言うんだ、好きって。
てか、ありがとうって。
もしかして本気にとってない?
「好きって・・・、音玖は?」
「えっ、お、おーちゃんは・・・。大好き・・・」
顔を真っ赤に染め上げてそう言う亜子ちゃんを見て気づいた。
こんな風に顔を染めて好きだと言ってもらうのは音玖だけなのだと。
亜子ちゃんが俺に言う好きは、顔を染めることなくさらりと言ってのけられる程度の好きなんだって。
ああそうか。
俺が欲しいのは、コレだったんだ。
「それに、立川くんは私よりまぁちゃんでしょ?」
勝手に気付いて、勝手に傷ついていた俺に、亜子ちゃんが笑ってそう言う。
え?


