「あ、立川くん!」
いつの間にか放課後で。
ボーッと机に伏せていたら名前を呼ばれた。
んー、と顔だけを上げて見る。
「あ、亜子ちゃん」
噂をすれば何とやら?
いや、自分の中で噂になってただけだけど。
「どしたの?」
「え?あ、う・・・ん。立川くん、大丈夫?」
「え?なにが?」
「なんだか、悲しそう・・・」
心配そうな顔の亜子ちゃん。
ほんと、バカすぎるくらいいい子だな。
悲しそう・・・か。
そんな顔してるかな。
「そう?気のせいじゃない?普通だよ」
「・・・ならいいんだけど」
俺の事なんて気にしなくていいんだよ。
亜子ちゃんは、音玖の事だけ思ってたら。


