お、おーちゃんって、こんな色っぽいこと言う人だったっけ?
心臓が、煩く鳴って、身体が火照る。



「わかった?」

「・・・う、うん!」




息が、できないっ。





「顔、赤い」

「・・・お、おーちゃんのせっ」




おーちゃんの伸ばした手が私の頬に触れ、ビクンと身体を震わせる。
色っぽい瞳が私を捉えて離さない。



「もう、泣かせないから」




近づく距離に息が止まる。
おーちゃんの吐息が唇にかかり、ギュッと目を閉じた。


ゆっくりと重ねられた唇。
チュと小さく音を立て、一度離れた後すぐにまた重ねられる。


胸の高鳴りが、消えない。



幸せに、満ちていく。