病室に、おーちゃんが息を切らせてやってきてくれた。
そのことが信じられなくて。
無性にうれしいと思ってしまった。


おーちゃんは心配してくれてるのに。



おーちゃんと秋人くん。
秋人くんは、今まで言えなかったことを全部吐き出せたみたいですっきりした顔で出て行った。




「・・・大丈夫?」

「うん・・・。心配かけて、ごめんね。・・・・黒田くん」




思わずさっきはおーちゃんって呼んじゃった。
改めてそう呼ぶとぎこちなく笑う。





「秋人と、・・・なに話してた?」

「秋人くん・・・?」

「仲良くなってた」




おーちゃんが私の目の前までよると側にあった椅子に座る。
そうすることで目線が同じになった。