ピュアに恋して♪



「勝手に、」

「勝手にしてもいいんだ。そうやって、自分の気持ちから逃げてると、本当になにもなくなるよ」




怒ったような。
苛立った雰囲気の隆弘。

いつもヘラヘラしたこいつがこんなにムキになることはあまりなかった。




「・・・俺は」

「亜子ちゃんの気持ちも、信じられなかったの?あんなに、本気で向き合ってくれてたのに。亜子ちゃんの事、傷つけたままでいいの?」




彼女の言葉はいつだって真っ直ぐで。
俺には眩しいほどで。


だからこそ。
怖かった。




「俺は、」





ヴ――――・・・


ポケットに入れていた携帯の振動。
言葉を止め、ポケットから携帯を取り出した。