足元が、おぼつかない。
いよいよ、限界が近づいてきたかな。


頭がボーッとする。




視界が滲んで。
ああ、やばいかも。





「ちょっと、ちゃんと歩きなよ」



うん。
ごめんね、秋人くん。



でも、ごめん。




私の身体はバランスを崩し車道の方へと傾いた。




「―――っちょ!」




気づいてくれた秋人くんが、咄嗟に手を伸ばしてくれたのが見えたけど。




それが、私に届くことはなかった――――――。