な、な、なぜおーちゃんが。


夢じゃないだろうか。
もしかして、歩きながら本当に寝てしまったとか。

思わず頬をつねる。
うん、痛い。

夢じゃない。



「・・・」

「え、と。おーちゃん・・・?」



私の腕を掴んだまま、黙っているおーちゃん。
私は戸惑いながら呼びかける。
返事は、ない。


どうしたんだろう。



も、もしかして!
迷惑だからもう誘ってくるな!っていうために!?



そんな事言われたら、私メンタルやられて立ち直れないよ。



「お、おーちゃん・・・。あの、ごめ、ごめんね・・・」



いっそのこと、先に謝ってしまおう。