「く、黒田くんのバイト先、ここだったんだね。知らなかったからびっくりしたよ」

「・・・うん」



どうにか。
話をつづけたくて。




「あ、あのね。今日のは、人が足りないからって、どうしてもって言われて・・・その」




どうにか誤解を解きたくて。
意味ないのに。




「別に、俺には関係ないから」

「・・・うん」



結局、いらない傷自分で増やして。




「あの、でも、誤解されたくないから・・・。私は、まだおー・・・」

「まだ仕事中だから。もう行く」



私の言葉をさえぎって、おーちゃんは言ってしまった。
おーちゃんの事、まだ好きだよ。
その言葉は、言う前に遮られてしまった。


聞きたくないってこと。