「わ、わかった」

「ほんと!?」

「うん。でも、私ほんと喋れないと思うし、あんま歌とか得意じゃないから・・・」

「来てくれるだけでいいの!嬉しい!ありがとう!」



野上さんは嬉しそうに声を上げる。
断りきれなかった。

いきたいって思えないのに。



はぁ。
嫌だな・・・。




どうにか理由をつけてさっさと帰ろう。
そうしよう。



憂鬱な気分で席に戻った。