おーちゃんは、一方的に話すと私を置いて教室を出てしまった。
縋らせてもくれない。
別れたくない。
その言葉も言わせてもらえなかった。
時間が経つにつれ、現実が押し寄せてくる。
実感が。
私、おーちゃんに、フラれたんだ。
ただ放心として立ちすくみ。
なにも考えられない真っ白な頭が。
涙すら造りだせずに。
「亜子ちゃん」
突然聞こえた聞き覚えのある声に振り返ると、心配そうな表情の立川くんがそこにいて。
どうしてここがわかったんだろうとか。
どうして来てくれたんだろうとか。
そんなことはどうでもよくて。
ただただ、そこでようやく涙が溢れた。


