人は皆、自らに予期せぬことが起きた時、自分より下にいるモノを探す。 ああ、あれよりはましだ。 あいつよりは、自分は幸せなのだと。 そう自分に言い聞かせて、自分は“幸”なのだと決めつける。 俺も、そうだった。 ――キモいんだよ!ハキハキ喋れって! ――てか、いちいちKYなんだよね!空気読めって、ウザいから! なにがきっかけだったのかは知らない。 人に興味なんてなかったから。 でも、度々そういう場面に出くわした。 正直、面倒だった。 関わりたくない。 面倒を起こすのだけは。