俺はそっと包みを空けた。

何だよコレ……

コレってつまり、もしかして。

めっちゃ期待していいヤツじゃん‼

なるべく平静を装って、俺は一個を取り出した。


「スッゲエな。綺麗な模様、ついてんだけど。」

「それね、結構大変だったの。転写シート、3回も失敗して…」

「へぇ…失敗作じゃなかったんだね」

「あわわ…」

「…旨いよコレ。水野も食う?」

「でしょう?そりゃあ、材料も厳選したものを…」

「あれえ?余ってたんじゃなかったっけ?」

ニヤッと笑うと、彼女がプイと横を向く。

…あはは、心の底から楽しいや。

その時の俺、きっとかなりニヤケてた。

ああ、ヤばい。

彼女が段々暗くなってきてる。


…そろそろ意地悪タイムはおわり。