凛花side



今はお昼休みである。


高校生は屋上でお弁当。


なんて、甘い高校生活なんてない。

まず鍵空いてないし入れないし

縄はってあるし

まあせめてもの中庭であろう。

うちは学食が美味しくて安くて広いからほとんどの生徒が学食で

弁当持ちなんてなかなかいない

だからこそ私たちは中庭で弁当が食べれるこれはありがたいが


「でね〜〜〜〜っっほんっっっと、かっこよくて!!!!!」

あ〜〜うざいうざい

さっきからずっと聞かされている奈緒の恋話。

私は興味はない


奈緒はどうやら隣のクラスの白岡咲也に恋しているようだ

あんな弱っちいやつのどこがいいんだ???

ってくらいだが奈緒曰く


昨日道端で倒れているところを助けたら


今朝りんごジュースをもらえたらしい

どうでもいいけどまず

道端で倒れてるって何

ありえない男として。

なんて思いながら私は弁当をたいらげた

「凛花早いよ〜」

お前が遅いんだ

と心の中でツッコミをしておく


だがこんな他愛もない話をするのもきらいじゃない

そして奈緒を応援している

そして空も木も草もそして花も

奈緒を応援するように輝いて見えた

私はふと思うんだ

この時間がずっと続けばいいと