私の名前は福井早苗。
今日は雲ひとつない青空で、いわゆる晴天っていうやつだ。
でも、そんな良い天気でも何か私には直感で、引っかかる事があった。何だろう･･･？
気持ちを紛らわす為に
「あ〜いい天気だな〜」と言ってみたけど、あまり変わらなかった。

学校に着いてから私は、自分のカンを恨みたくなった。

私の目に最初に飛び込んできたのは、小倉歩希、彼の怒り狂った顔だった。
でも、私は、何も知らないので、普通に
「おはようございます。（・ω・）」
と言った。
すると歩希くんは更に顔を恐ろしくし、
「お前は何の反省もしないんだな。」
と言った。

「へ？」
五秒位の沈黙の末、出てきた答えがこれだった。
まあ、そりゃそうだろう。
「え･･･？何の話？」
私は、まず状況を整理して、何があったのか確認しようとした。
しかし、歩希くんは
「マジですっとぼけた顔すんなよ！お前が俺の個人情報紙に書いてびりびりにして学校中に撒いた事だよ！」

「･････････？？？」
この沈黙の間、私に確実に分かることがあった。
(何か凄い大きめの誤解をもたれてる･･･!!!!)
私は、とりあえず冷静になって
「何それ･･･？ 知らないけど･･･」
と言った。すると、
「ふーん･･･じゃあ、いいや。」
と言って歩希くんは去っていった。
でも、明らかにまだ誤解は解けていないようだった。