カチャッ
ドアの 開く音がした。
入ってきたのは、小倉歩希と上田嘉樹だった。
歩希は開口一番
「早苗っ!俺が悪かった!許してくれっ!」
と言った。
早苗はてっきり怒られると思っていたので、不意打ちをくらい( ゚д゚)ポカーンとなっている。
嘉樹は次に
「妃菜美。お前がやってきた事、やっぱり悪い事だ。お前は早苗と小倉に謝れるか?」
妃菜美は何故バレたのかとやはりこうなるかの考えの真ん中にいた。
しばらく考えたうち、「うん・・・」と答えた。
大きく息を吸い、
「ごめんなさい。全部、私がやったの。最初から、全部。歩希くん、ごめんなさい。早苗ちゃん、ごめんなさい。そして・・・」
妃菜美はここまで言うと、教室を飛び出した。
「「「妃菜美ーっ!!」」」
妃菜美は、屋上の階段を駆け上がっていた。
「ま・・・まさか妃菜美ちゃん・・・飛び降りるつもりなんじゃ・・・」
早苗はそう呟いた。
「とにかく急ぐぞ!!」
妃菜美は、屋上にいた。
「ふふ・・・死に方が自殺って・・・カッコ悪・・・・・」
「それじゃあ、さよなら・・・」

「妃菜美!!待て!」

「!!!」

妃菜美は飛び降りた。

ドサリ。

肉がぶつかる音がした。
そこから、早苗は意識が無くなった。