「そ・・・それじゃあ言うぞ・・・」
「(ゴクリ)ああ・・・」
「全ての犯人は、妃菜美。山下妃菜美だ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・そうか・・・そうだったのか・・・俺はアイツは違うって信じてたのに・・・」
「しょぼくれるのも分かるが、まず、お前のやることがあるだろ。それをするんだ。」
「ああ・・・。でも、何で・・・何でアイツが犯人と分かったんだ?」
「俺、前から忘れ物癖がある事知ってるだろ?それでたびたび見かけてたんだ。だから、分かった。そこで何度か自首するよう言おうと思ったんだけど、あいつの目が完全に狂気に満ちててな。何も言わなかった。」
(何も言ってないのかよ!)
「そうか・・・じゃあ俺は・・・好きな人にあんな事言ってたって言うのか・・・?」
「まさかお前!早苗の事!」
「ああ、そうだ。俺は早苗が好きだ。」
「じゃあ、一刻も早く誤解を解いてやらないとな!」
「ああ!」

〜その日の放課後〜

早苗は今までに無いほどビクビクしていた。やましい事は無いけど、どうしても自分の事が疑われている事がトラウマになり、精神的にヤバい状態だった。
「何なんだろ・・・放課後教室で待ってろって・・・次は何で疑われるんだろう・・・」
そして教室にたどり着いた。

妃菜美は何も考えられなかった。
密かに私の第六感が危険信号を出しているが、気付かない様子だった。
「うふ・・・ふふふ。どうしよう・・・」
そして、教室にたどり着いた。