俺は放課後忘れ物をして、
学校へ取りに帰った。
全く・・・家から学校は遠いんだから
忘れ物とか勘弁してくれよ・・・
と自分に言いながら
教室へ入ると、
何故か彼女がいた。
「おい、何してんだー?」
「!!!」
彼女は明らかに動揺した表情でこちらを見た。何かノートに書いてあるが夕日でよく見えない。
「い、いや、何でもない・・・」
何かある感じがしたが、変に問い詰めて面倒事に巻き込まれても嫌だし、ここは素直に引き下がる事にした。
「そうかー。早く帰れよー!」
「うん・・・」
その後、彼女は何か言ったような気がしたが別に興味も無いし、聞く気は無かった。

今思うと俺は知らないうちに事件の第1発見者になっていた。