一方その頃早苗は･･･
「ふあー。昨日学校に宿題忘れたこと気付いて良かったー。気付いてなかったら今頃こんなにのんびり登校して無いよ〜。」

そんな事を言いながら、
遅刻寸前に教室に入った。
すると、２週間程前に見た、あの小倉歩希の恐ろしい顔だった。
早苗はまさかと思ったが、いや、そんなはずは無いだろう。と1人で完結し、
「あ、歩希くん！おはよう！」
と言った。
すると、やっぱりあの顔を歪め、
「ふざけんな。俺の引き出し勝手に開けて中のもんいじくりやがって。今度は証拠があるからな。見てたっていう人がいたんだ。さあ、謝ってもらおうか。」

早苗は、
･････････は？となった。

証拠？何？それ？
誰が見てたの？ちょっとその人病院行くべきだよ。マジ何なの 立て続けに

「ねえ、証拠って何？私が漁ってるのを直接見たの？じゃあ、話は別だよ？見たの？」
早苗は怒りに任せそう言った。
すると、歩希も
「見てはいないけど天野真歩が見たっつってたんだよ。お前は昨日何してた？」
早苗は、(これ、やばくない？)と正直思った。
「え、昨日放課後忘れ物して学校に戻ってきたよ。そして、帰って宿題してたよ。」
そしたらやっぱり歩希は
「そら見ろ！お前は昨日学校に来たんだろ！じゃあお前が犯人じゃねえか！ 何だよ違うなら証拠見せろよ！」

･･････はあ。
「なーんで昨日学校に来ただけで犯人扱いされなきゃなんないのよ！そもそも見てないんだったら私が疑われる筋合いは無いわ！それに、天野さんが１人なんだったら天野さんだって充分可能性はあるわ！」