第1章の事件から2週間程たち・・・
早苗はまだイライラしてはいたが、ほとんどあの事件は忘れていた。

歩希も、あんなに怒ってしまったのも悪かったし、早苗が犯人だって言ったあいつも似た絵柄のメモ帳を持っていたし・・・
あいつが犯人と決まった訳ではないんだから、時間があったらあいつにもう一度聞いて、一応謝ろうと思っていた所だった。

しかし、
そうはいかなかった。
何と第二の事件が発生したのだ!
事件の内容は、
歩希の机がぐっちゃぐちゃになっていて、
しかも歩希のお気に入りのえんぴつが無くなっていたのだ。

開口一番歩希は
「何だよ・・・これ・・・いくら何でもひどすぎるだろ・・・」と言った。

すると、横にいた天野真歩が、「あ、何か知らないけど、昨日の放課後早苗ちゃんが教室でごそごそしてたよ。」と言った。

・・・・・・・・・は?

また?あいつが?俺に?なぜ?
何なんだ・・・?俺に何の恨みがあるんだよ