「本当に?…うれしい? せんせ、私をなめちゃダメだよ? 本当に好きなんだから…」 「…え…」 甘い笑顔が消えて、冷静さを失っている先生。 私は目を見つめて、今にも泣きそうな困り顔をする。 先生の眉間がどんどんゆがんでいく。 もっと困って…。 私に夢中になりなさいよ。 私はゆっくり微笑むと、先生を残して教室へ戻った。