夜にたむろっている友達とかから聞いて何とか優都の家についた。
ボロくもなくて高そうでもない普通のマンション。
「ふぅーーっ。」
ドキドキしてきた心を落ち着かせるため深呼吸する。
この扉の向こうには優都がいる…。
しっかり話をして、ちゃんと理解するんだ。
どうしてこうなってしまったのか…。
ーピンポーン
扉の向こう側からもインターホンの音が聞こえた。
「はーい。誰ですか?」
扉をゆっくり開いたのは、
大好きな人。
優都だった。
優都は驚きで固まってしまっている。
「優都…来ちゃった…。」
「なんでいんだよ。」
優都は少し怒ったように、焦ったように言う。
久しぶりの優都は、やっぱりかっこよかった。
「ちゃんと話したいの。だから来たの。」
ちゃんと言い切った。
言えるか不安だったけど、私よくやったよ…。
えらい。自分で自分に感心する。
「来いっ…。」
優都は私の手を強く引くと、家に入れた。
「はぁ」と困ったようにため息をつく。
「あの…。ごめん。でもね?ちゃんと」
「あのさ、俺はな?りいが嫌いだから離れたんだ。今さら来られたって…。困るし迷惑なんだけど。」
優都が強い視線を向けて訴えてくる。
こうなること…予想してたでしょ?
そんなこと言われたって平気…。
そう思えば思うほど切なくなって、自分が惨めに思えてくる。
目頭が熱くなって、ホロホロと涙が伝っていく。
泣くなんて…。
悔しい…。
「…うっ…ひっく…。」
私はその場に泣き崩れてしまった。
今さら‘‘平気”とか‘‘わかった”とか言えないよ。
もう、涙が止まらない。
どんなに好きでも、想っていても、
優都にはもう、届かないんだね。
