次の日、朝ごはんを食べていると、
[ピンポーン]
とチャイムが鳴る。
「はーい」
と、お母さんが応答。
途切れ途切れに会話が聞こえた。
「え、千里?ちょっと待っててね」
お母さんの声が響く。
「私?」と指差すと、
お母さんがうなずいた。
誰だろうと思い、玄関に行く。
すると・・・
「よう、千里。元気か」
「遊介君!?
一体、何でここがわかったの?」
「孫がいる家って、少ないんだ。
俺も入れて、確か7人くらい。
それに表札も2個あったし。
秋中と、園田と。
だから、ここかと思って。
それとな、大事な話があるんだ。
今から海辺に行けるか?」
「良いけど、今ご飯食べているから、
ちょっと待っててもらっていい?」
「うん。わかった」