私、秋中 千里(アキナカ チサト)。高校1年生。
私、
男の子と会ったの。
そしたらね・・・
あれは、確か8月5日のこと。
その日、おばあちゃんの家に、
遊びに行っていた私は
海に行くことにした。
おばあちゃんは忙しくて、
兄弟もいない。
この辺には、
友達もいないから暇だったの。
水着に着替えて、
その上にお気に入りの、
ワンピースを着た。
「いってきまーす」
と家の奥に声をかけ、私は出かけた。
おばあちゃんの家から海までは、
歩いて5分くらいでつく。
海についたら、
ワンピースを脱いで、
シャワーを浴びる。
水に入ると、
「ぽちゃん」と音がして、
体が冷たくなるのがわかる。
その時だった。
「キラリ」と何かが光る。
何だろう?
と思いしゃがんだら、
「小瓶?」
小さな、5センチ位の瓶。
中には砂と巻き貝が入っていて、
すごく綺麗だったんだ。
落とし主が居ないかな?と、
思いながら、辺りを見回す。
でも浜辺に人がいる気配はない。
どうしようかと迷っていると・・・