「朝がくると書いて明日がくると読むのよ。どれだけ苦しくても幸せでも必ず朝はくるのよ。」




ピピピピッ


ピピピピッ …



はあ、またこの夢か。


今は朝の6時。



私が5歳のときに死んだお母さんがよく言っていた。


お母さんの顔やお母さんがどんな人だったのかは全然覚えていないのにこの言葉だけはしっかりと覚えている。


いつも口癖のように言っていた。


それが本当なのかは高校2年生になった今でも分からない。