Savior-社長は救世主-


それにしても…
上半身、裸になり自分の身体を確認する
痣は勿論だが、執着した痕が至る所に残っている

背中を見れば、殴られた手の痕がクッキリ
ここまでされたのは初めて
下半身を確認する勇気はない

パーカーを着て
私は顔を洗い、歯を磨いた

口の中が切れているようだ
片目が思うように見えないのは
少し下瞼が腫れているせいだろう

今からでも冷やさなければ、と
冷蔵庫から冷却シートを出し、貼り付けた


ソファに横になり、目を閉じた
眠たくないが
目を開けているのがシンドイ


音楽でも聴くか、とスマホを鞄から出すと着信メールが届いていた


相手は和弥


【おはよう。今日はゆっくりやすんで】



ため息だけが出る
返信しないと、また怒らせるかもしれない
そう思い、返信をしミュージックプレイヤーのアプリを立ち上げた