朝、目がさめると
和弥はもう部屋にはいなかった
月曜日だから、すでに出勤したのだろう
身体を起こすと部屋はきれいに片付いており、テーブルには朝食が並べられているのが目に入った
時計を見れば、もう10時
何時に眠りについたのか、わからない
パジャマを着ているという事は
和弥が着させてくれたのだろう
重たい身体を動かす
ベットに居たくない
ラフな格好に着替え
和弥が作ってくれた食事を口にする
何かしたいなんて、今日は思わない
だが、さすがに顔と歯磨きくらいはしないとダメだろうと洗面台に向かった
『ひどっ…』
今日、明日が休みで良かった
心底思う
いつも見えない場所が多かったが
昨日は怒りが勝ったのだろう
投げつけられた箇所が悪かったのか
顔面強打してしまった
目の下…頬骨付近に痣がある
これならファンデで隠せるだろう

