夕方6時、二人の社員は帰宅
いつものように社長と優さん、私は残業
「澪ちゃん、毎日残業してたら彼氏に逃げられちゃうよ?」
優さんが帰れと遠回しに言ってくる
毎日残業なんて慣れた
『優さん、それは世間でいうセクハラにあたりますよ?』
再来月のキャンペーンの広告の図案を見ながら、優さんに答えた
「小森、男いたのか」
その話に乗ってきた社長
「社長、前にも話したじゃ無いですか?一緒に暮らしている彼がいるんですよ。確か…役所の人だったかな?」
「へー、役所か。ウチが潰れても食いっぱぐれはないな。」
笑いながら話す社長……と優さん
『やめてください、そのセクハラ発言』
職場で彼の話をするのは嫌だ
私が彼の話をする事はない
優さんが知ってるっていうのは
優さんの奥さん、
私の短大の先輩である藍さんから聞いたんだろう

