Savior-社長は救世主-


「本当に出張か?」
「俺に嘘ついてあの社長と旅行か?」
「誰にでも股開くのかよ」
「お前みたいな女は誰も相手にしない」


「ごめんね、澪」
「痛い?どこが痛む?」
「もう、しないから、ごめん」
「澪、愛しているよ」



どうして、こうなったんだろう
私は天井を眺めながら考えていた
耳には荒い呼吸と嫌な音、
そして、私を呼ぶ声が入ってくる

いつになったら抜けばせるの?
一生、無理なのかもしれない

私が逃げたとしたらどうなる?
もし捕まったら
私は仕事には行けなくなる

曲げられた太ももに目をやれば
痣が幾つかある

腕にも…、絆創膏も貼られている
いつのまにか、気を失い
いつのまにか、ベッドにいて
いつものように犯されている

私の同意など、もう必要ないんだ
いったい私は和弥のなんなんだろう