Savior-社長は救世主-


金曜日、朝から移動して
昼一に会議
夕方には終わるけど
夜はホテルのラウンジで
同業の社長らと会食

土曜日、朝から会議
それで終わりかぁ…

会議終了後、催事があるから
帰るのは…土曜の夜中かな
仕事とはいえ、和弥に言わないといけない

ため息が出ていまう


「あ?行きたくねぇのか?」


不機嫌な雇い主が私に睨みをきかせる


『行きたい、行きたくないは関係ありません、仕事ですから。催事に参加する店長に連絡します。それと、午後から私は会場へ状況確認しに行きますので、席を外します』


もしかしたら
この出張も社長が私を和弥にから
遠ざけるためなのかと思った

社員を守るため…
体裁のために…か

私が辞めたら、誰かが私の代わりに入り
私の仕事をする
私の代わりはいくらでもいる…

和弥に言われた事が
どうにも頭から離れない