Savior-社長は救世主-


ショック、だった。
私の事を一番に理解してくれていたと
思っていた和弥に否定された

どんなに残業しても
日曜出勤しても
文句一つ言わず
嫌な顔もせず
「お疲れ様」って言ってくれた

あれは…嘘だったのか。
そう思ったら、無性に悲しくなる



「…ちゃん、…おちゃん」


澪ちゃん


その声にハッとする
心配そうに覗き込む優さん


「大丈夫、澪ちゃん」


『えっ…、あ、優さん、ごめんなさい』


いけない、仕事中なのにボーッとしてた


「最近の澪ちゃん、何か変だよ?なんか悩んでるの?話なら聞くよ?」


本当に心配そうに見てくる優さん
心配かけたくなくて
『大丈夫ですよ』と笑って返す

けど、それを険しい顔で
社長が私を見ていた