Savior-社長は救世主-


同棲して1ヶ月が過ぎた頃
その日は和弥がお弁当をいらないと言われ、自分の分も作るのをやめた

昼休み、会社から少し離れた所に新しくできたお惣菜屋さんに来ていた
前から気になっていたから
お弁当のない日には絶好のチャンス

賑わっていたのもあり、レジに並んでいたら、澪?と話しかけられた

振り返れば、お惣菜が入った容器を持って私の後ろに並んでいたのは
高校の同級生だった


『健太っ!』


「久しぶり」


高校時代、結構仲よかった男友達だった
レジに並びながら話していた

久しぶりだったから、嬉しさもあり
笑って話していた…それを
たまたま通りかかった和弥が見ていたらしい

健太とは、そこで別れた
今度みんなで飲もうっとなり
連絡先を交換した

別にやましいことなんてない
だけど、和弥は違った