『いいですよ?』


「ん?」


『返事はOKです』



……あれ?
何でそんな顔するの?
私、何か間違ったかな?


『社長?』


「…あ、うん。え?いいの?」


なんだそれ、
ちゃんと社長が欲しい答えを
言ったつもりだったんだけどな…


『正直、今は誰とも付き合うとか考えられません、和弥のことがあって、やっと記憶も戻り、全てが片付いて…。』


私の気持ちを正直に隠さず
社長の目を見て話した


『けど、社長の事は大好きです。これからも、ずっと、ずーっと一緒にいたいと思ってます。だから、彼女になるより妻になる事を選びました』


そう言い切ると
社長は一瞬驚いた顔をしたが
すぐに優しく笑ってくれた


「今の言葉、撤回できないぞ?」


いいのか?と近かった距離が
更に近くなる


『撤回しませ…』



言い切る前に、私の唇は塞がれた