Savior-社長は救世主-


『早速、今日お伺いさせて頂きます』


藍さんからのメールを見ながら笑ってしまう


「やっぱり?」と優さんも笑っていた
和弥にも連絡することにした
ダメとは言わない和弥

だけど、それが怖い時もある
和弥からは了解、と返信が来た
問題ない返しでホッとする


「今日の晩飯は何かなー」


なんて呑気な優さんの声
それに被せるように会話に入ってきた


「俺も藍ちゃんの飯、食いたい」


いつ帰ってきたのか、
全く気づかなかった


『社長、お帰りなさい』


「ああ、今日は藍ちゃんの飯?」


私に言いながら、手元は私たちが食べていたクッキーを取る


『はい、暇だと言われたので、ご馳走になりに行きます』


「なら、俺も行くって伝えといて」


そう言って、机に戻る社長
優さんは仕方ないな、と言う感じだ