社長はカーペットの上に座り
背中をベットに預けて
私の部屋をぐるっと見ている
何もないよ?
何が楽しいのかわからないが
見たいならどうぞ、という気持ちだ
私はベットに腰をかけ
社長の様子を見ていた
こもりー
その声はなんだか眠たそうだ
『社長、ちゃんとベットに入って寝ましょう?立てますか?』
私はベットから降り、社長の顔を覗き込む
うん、やっぱり眠いんだ
朝も早かったし、長時間運転したし
無理矢理…かな?
父に飲まされたし…疲れたよね。
「こもり、一緒に寝よう?こもりと一緒じゃなきゃ、寝れない」
……。
何とおっしゃいました?
社長様?私の耳は正常ですか?
思考回路は停止してしまった私
社長はゆっくり私が寝るはずのベットへと入っていった
あっ、と思ったが遅かった
社長は私が眠るスペースを空けて
秒殺で寝入ってしまった

