Savior-社長は救世主-


それにしても今日は疲れた
社長に暴力の事がバレて
社長に助け出された

今日は何度涙を流したか…


ベットはふわふわな布団
そんな布団に包まれていたら
すぐに睡魔が襲ってきた
社長はまだ仕事だろう、
待ってようかと思ったが、無理だ


お休みなさい…
私は抵抗できなくなった瞼を落とし
眠りについた


私が寝静まった1時間後…
静かに寝室のドアが開けられた


ベットが軋むと
私は目を覚ますことなく寝返りを打つ



「澪」


お休み、とこめかみにキスを落とす
誰かと一緒に自分のベットで眠るなんて
いつ以来だろう、と思う絢斗

ベットに入り眠ろうとしたが
何かに引っ張られている感じがし
身体を起こした


絢斗が見たのは、自分が着ている部屋着の袖を握る澪の手
その手が震えていた
澪の顔を見れば、今にも涙が溢れそうだ
怖い夢でも見ているのか?

絢斗は澪の涙を拭い
澪を起こさないように抱きしめた

震えていた手が止まったことを確認すると安心し、そのまま眠りについた