Savior-社長は救世主-


社長が一通り説明してくれた
その間に藍さんは私な頬に貼られていた
冷却シートを取り替えてくれたり
私の服を捲り、痣を幾つか確認していた

見るたびに、藍さんの顔は引きつり
「気づいてあげれなくてごめん」

気づかれないようにしていたの、
だから気にしないでください


仕事は今まで通り
帰りは優さんに送ってもらうか、
タクシーで帰るように言われ

会食の日や出張の日は
マンションから一歩も出ない、か
藍さんのお宅にお泊まりをする

念のために弁護士にも相談し
万全の体制を取ろうという話になった


「小森が彼に会えるまでは会わない。ただ、ちゃんと会って話さないとダメだ、もちろん俺も同席するから心配ない」


わかってる、
わかってるけど、今は会うなんて無理
和弥に会うって考えた事だけで震える

そんな私に気がついてくれ
社長は私の手をしっかり握ってくれた