初恋の記憶

あれから、コツコツ書き続けていたノート。食い違う部分に花蓮を当てはめたら、全部説明がつくんだ…
「な…なんだよこれ…花蓮との思い出ばっかりじゃないか…」
裕人の瞳から、涙がこぼれ落ちる。
「ちゃんと、証拠もあるんだよ。」
「証拠?」
「私が生まれたのは午前8時。花蓮が死んだのも、8時…少しだけど…天国のことも覚えてる…」
私も涙が落ちそう。
「ここまできて…っ…偶然はないよね…?」
「ああ…花蓮…」