やっばぁ!!!寝てた!!!ヤバい、遅刻しそう!!
ドタドタと音が立つぐらい慌てて支度をして、行こうとする。
「忘れ物ない?」
「うん、ない!行ってきます!!」
「行ってらっしゃい。」
幸い、その日は忘れ物はしなかったんだけど、もっと大事なことを忘れていた。
「もう…部屋のドア開けっ放しじゃない。あら、ノート。忘れ物じゃないのかしら?」
お母さんはパラパラとページをめくる。
「書いてあるのはこの1ページだけみたいね。」
ふと、お母さんはある文に目がとまった。
「まさかね…嘘でしょう?」


「春花の初恋の人って誰?」