その手をぎゅっと、離さないで


「疲れたね〜!
ってもう4時!?」

あれから近くの公園で鬼ごっこをしたり、水遊びをしたりとすごく楽しかった。

たぐっちゃんが普段より積極的だったから少し驚いた。

「桜華たち、もうそろそろ時間?」

「うん、4時半に駅の東口に集合だよ」

「ええっ!東口ならここから反対だよ!?
急がないと!!」

「「えー!」」

桜庭と光輝はもうヘトヘトみたいで動こうとしない。

だから稚菜がイライラして2人を怒ると…

「「は、はい!い、今すぐ動きます!」」


稚菜、変わってないな…

そこから走って東口へ向かった。


稚菜が近道を教えてくれたからすぐに行けるかと思ったが…



やっぱり人が多くて途中で稚菜とはぐれてしまった。

「ねぇちゃん見たことない制服だなぁ?
修学旅行か?」

げ…高校生4.5人に囲まれた。

にしてはすごく背が高い。

「は、はい
東口に向かってるんですけど…
みんなとはぐれちゃって」

男達がなにか話している。

「あ、あの…もういいですか?
急がないといけないので」

「俺らが案内してやるよ」

一人の男に手首を掴まれた。

「えっ、」

連れて行かれる方は最初にいた西口へ向かっている。

手首は軽く握られている程度だからこれなら…!