その手をぎゅっと、離さないで


「久しぶり〜!!」

「稚菜っ!会いたかったよー!」

「感動の再会だな」

12時からは班で自由時間だから京都駅にとりあえず集合して、稚菜とお昼ご飯を食べる。

「あ、紹介するね!
私の隣が田口美琴(たぐちみこと)ちゃん。
穏やかでフワフワした子。
皆は たぐっちゃん って呼んでるよ!

その隣が宮本華(みやもとはな)ちゃん。
運動神経が良くて、稚菜と性格が似てるよ

本田くん!
歴史大好き人間。

桜庭と光輝はわかるよね〜」

「僕だけ紹介が雑なような…」

一通り紹介が終わると、稚菜は目を見開いていた。

そして私をニヤニヤしながら見てきた。

「稚菜なによ〜」

「えー、桜華って…鈍感かよ」

「へ?」

私、自分でも敏感なほうだと思うけど…

「まっ、アタシがおすすめするお店行こ!
ここから近いし、美味しいよ」

「僕、早くせんと死んでまいそう…」


稚菜が案内するお店まで五分くらいで着いた。

老舗!って感じの所で、中のお客さんも常連さんポイ人が多かった。

「ここね、私の幼なじみの家のお店なんだ」

「長野ちゃん、いい幼なじみ持ってるやん!」

「ようくんパパ〜!」

稚菜がそう呼ぶと、中からスラッと男の人がでてきた。

「おぉ久しぶり!
高校生の予約って君たちのことだったのか〜
うちの料理を是非!味わってくれ。」