その手をぎゅっと、離さないで



「お姉ちゃーん!!」

「な、なに…」

「宿題やって…」

そうくると思ってた。

なんやかんや夏休みはもう最終日。

色リでお盆休みも潰れたし。

今年の夏休みは疲れたなぁ。

宿題は苦手な作文から終わらせたから楽に終わった。

その代わりに…

華恋の宿題をやらされると予測していた。

やっぱり当たった。

「で、どれ?」

「え?全部に決まってんじゃん」

「はいはい、って…え!?」

「…アハハハ……」

あはは…

じゃないって!!

なんにも手つけてないってどうゆうこと。

げ、さては私にやらせるつもりでいたな。

「だってお姉ちゃん賢いじゃん!
可愛い妹のためにやってくんないの!?」

そんな事言う妹なんて可愛いなんて思わないよ…。

でも夏休みに色々お世話になったからやることにした。


「お姉ちゃん起きてます?」

「…起きてるって……」

もう睡魔に負けそうだけど。

よりによって数学を任されるとは思ってなかったから…

私の大嫌いな数学を…!!

華恋め…はかったな。