その手をぎゅっと、離さないで


「やだ」

「お願い〜」

「やだ」

「お願い〜」

「やだ」

いつまで続けるのか…。

私が下駄箱に着き、おれるまでつきまとわれた。

「光輝うるさいから!わかったって!
じゃあ…もう、公園の裏のコンビニね」

やったー!と、嬉しそうな顔をしてる。

フフフッ、こうゆうところは可愛いんだから。

なんか微笑ましいな。



「どれがいいの?」

私が聞いても無視。

どうしたんだろう。

コンビニの中は涼しいからあまりイライラはしないが。

「あ、え、いや…」

「ん?」

なんでそんなに挙動不審になってるんだろう。

「あっ!そうだ」

「どれ〜?」

ようやく決まったみたい。

優柔不断な人だなぁ。

2つ買ってあげても良かったのに。

なんて言わないけど。

「137円になりま〜す」

「えっと…え!?」