その手をぎゅっと、離さないで


「はーあ、誰だよ昨日ゲームしてたのは。
そのせいで僕、寝不足だし。
全員寝坊して怒られるし。」

俺はあれから何か心の中でスッキリした部分があった。

だからかわからないが、すぐに寝れた。

でも3時に寝て6時に起きるのは試合でない限り不可能だったことを忘れていた。

「俺もクソねみぃわ、せっかくの遊園地なのによ」

今日は大阪。

遊園地でエンジョイするつもりだった。

けど、昨日俺が告ったせいで気まずくなったか?

「光輝〜!カバン忘れてるって〜、ほんとにもう」

「あぉ、すまん」

「すまんって、おっさんかっ!」

思ったよりいつも通りで良かった。

俺が意識しすぎているだけか。

俺ってこんなに好きな人に積極的だったっけ?

いや、そんなことないはずなのに。

やめた、やめた。

なんか俺だけ意識してちゃ気持ちわりぃな。

いつも通りでやってくしかねぇや。

「ほーらみんな、行くぞ!」

俺はなんやかんや班長だし…。

みんなに頼りないって言われるけど。

今日の計画だってほぼ俺と本田で立てたんだし、エンジョイしねぇとな!

今回はバスで移動だから隣は桜庭。

桜華は一番後ろの席でケータイゲームしてやがる。

俺もしたいのに…。

意外にもバスが静かだから眠たくなってきた。

桜庭は寝てるし、俺も寝よう。