その手をぎゅっと、離さないで


桜華の言葉で我に戻った。

どうしよう…。

これは気まずい。

安易にこんな行動にでるんじゃなかった。

だって明日、告白するつもりだったから。

俺が罰ゲームを受けた時、桜華は二つ目のヒントを聞くのを拒んだ。

何か聞いちゃいけない理由があったのだろう。

でも俺は、俺を避けられているようにしか思えなかった。


ていうか桜華ってこんなに小さかったっけ…。

女子の中では高めだが、やっぱ女子だな。

腕も、体も細い。

バスケで体が触れ合うが、筋肉質な男子とは全く違う。


でも、もうその場しのぎするしかねぇ。


俺は桜華の手をとって言った。


「桜華、好きだ」

「…えっ……」

月明かりが一番輝く頃、俺は桜華に想いを告げていた。