その手をぎゅっと、離さないで


「焦らさんとはよ言え!」

桜庭の言うとおり。

早く言ってほしい!

私も頑張って当てよっと。

「まぁ…運動部だな」

「「「はぁ!?!?」」」

「光輝…まさか、それだけとか言わせへんぞ?」

「「そーだそーだ!」」

恋愛話が大好きな私と宮本ちゃんと桜庭は食いつく。

「てか、まずいたんだね。
それも言ってないのにヒント出しちゃうなんて
吉岡って馬鹿?」

「……あ」

あー!ホントだ!

確かに光輝に好きな人がいるなんて知らなかった。

これはいいぞ。

「……好きな人、いるんだね…
他にヒントはないの??」

たぐっちゃん…

辛そうな顔をしてる。

そりゃ、好きな人に好きな人がいたらなんて…

考えただけでも嫌なのに、面と向かって言われるとショックを受ける。

頑張って笑顔を作ってるみたいだけど、もう泣きそうだ。

これはもう、見てる私も耐えれない。

「ね、ねぇ、もうヒント出したんだからいいん
じゃない?ほら、もう1時だし…

女子だけで話もしたいし、さ?」

「もっと聞きたかったんやけど、しゃーないか」