その手をぎゅっと、離さないで


私が光輝の持ち札をひいても確実にあう。

だから次の光輝の番で私のババをひいてもらうしかない。

「あと三枚…!」

私がひいたのはダイヤの8。

これであとはババとハートのエース…

「俺、絶対罰ゲームしたくないんで…!
頼む!!」

光輝がひいたのは…

みごとにババ!

次に私がハートのエースを引けばいい。

「絶対罰ゲームは受けないから…!!」

そして引いたのがハートのエース!

「やったー!」「うわー!」

私の声と同時に、光輝も叫んでいた。

これで私の罰ゲームは免れた!

「で、俺は何から言えばいいんだ…」

「んーまだヒントだけでいいわ!
僕、時間かけて当てたいし〜」

罰ゲームの内容はなんと、好きな人を言う。

だったが、光輝があまりにもダダをこねて嫌がるので、桜庭が気を利かせてヒントだけにした。

私は知りたかったのに…!

光輝に弱みばっか握られてるからチャンスだと思ったのに。

「それじゃあ言ってもらおうかな」

宮本ちゃんの冷たい目線、桜庭のニヤニヤした目線。

本田くんはどうでもいいのか知らないけど真顔。

たぐっちゃんは…

たぐっちゃんは素直で顔に出やすいからどんな反応すればいいのか迷ってるみたい。

ヒントって言っても光輝はケチだからわかりづらいの言ってくるだろうな。

「えーとね…どうしよっかなー」