その手をぎゅっと、離さないで


私の周りには笑顔がたくさん。

一緒に笑いあって、泣きあって。

時にはぶつかってもいいじゃん。

「そうだ!光輝から聞いたんだけどね、幸せ
な時には手を繋ぐんだよ。
喧嘩しても、ぶかつかっても…
手を繋げば分かり合えるんだって」

それを言うと三人で輪をつくって手を繋いだ。

「桜華!ナイスセイ!&ナイスバディー!」

「ナイスバディーは余計だよっ!」

お風呂だからかもしれない。

けど確実に二人の温かみが感じられる。

心から、心から感じられる。

それからは女子トークで盛り上がっていた。

あがった頃には9時を過ぎていて、光輝にはかなり怒られた。

そんなこともつかの間。

私たち六人はババ抜きに必死だった。

高校生がトランプごときに目から火が出てきそうなほどだ。

なぜかというと…

罰ゲームがあるから。

皆、罰ゲームを受けたくないから必死になってやっている。


「よっしゃー!僕ぬーけた!
残るは柳下と光輝やで〜」

「嫌だァ!
私、罰ゲーム受けたくないー!」

「それは俺もだよ!」

残るは五枚。

二人なのにあわせて七枚も残っていることが不思議だ。

ババは私が持っている。

だから私の方が断然不利だ。

しかも次は光輝がひく番。

「ほっ!よっしゃー!」

ダイヤのキングをひかれた。

残り五枚。

次は私の番。

私が持っているのはダイヤの8とハートのエース。

そしてババ。